円高円安とは?分かりやすく解説
FXをやったことがない方でも、円高・円安という言葉を聞いたことがあると思います。
ニュースでもよく耳にするごく一般的な為替用語ですが、経済に興味のない方は聞き流しているので、理解していない方も多いのではないでしょうか?
FXでは、この円高・円安の動きを利用してトレードするので、しっかり理解しておきましょう。
外国通貨の価値よりも円の価値の方が高くなることを意味します。例えば、1ドル100円から1ドル80円になると円の価値が上がるので、少ない日本円でアメリカの商品を購入できることになります。
外国通貨の価値よりも円の価値の方が安くなることを意味します。例えば、1ドル100円から1ドル120円になると円の価値が下がるので、それだけ多くの日本円を払わないとアメリカの商品を購入できなくなります。
つまり、簡単に説明すると、「円の価値が上がったら円高」「円の価値が下がったら円安」となるのです。
円高・円安の基準は、円の価値で決まると覚えてください。
ちなみに、「円高・円安」は、ドル円やユーロ円、ポンド円、豪ドル円などの円絡みの通貨に対して使われる用語で、ドルストレートと呼ばれるユーロドルやポンドドルの場合は、「ドル高・ドル安」が使われます。
チャートで見る円高・円安
上の画像はドル円の月足です。
チャートでは、「下に行くと円高」「上に行くと円安」となります。
ここで疑問に思うことは、「どこが基準か?」ということだと思いますが、円は変動相場制なので決まった適正価格はありません。
1ドル100円を基準と思っている方もいますが、日本人にとってただキリがいい数字なだけなので、勘違いしないようにしましょう。
その時のレートよりも1pipsでも上がれば円安ですし、1pipsでも下げれば円高となるのです。
したがって、この画像が日足でも、1時間足でも、1分足でも、「下げれば円高」「上げれば円安」となります。
ドル円の史上最安値・史上最高値
ドル円が最も円安だったのは、変動相場制開始時の360円です。
円が360度だからとの理由もありますが、それは冗談で、金1オンスが35ドルで、それを円に直すと360円ということから、この価格に決まりました。
一方、ドル円が最も円高だったのは、2011年10月31日の75.54円です。
動きが大きかったので、FX業者によっては、さらに下のレートになっているはずです。
これは、「東日本大震災の補償をするために保険会社が海外資産を売却して円を確保する」というニュースをネタに、海外勢が早朝の薄商い時を狙ってストップロスを付けたことで暴落したものです。
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