トレンドラインの引き方!並行・三角持ち合いの場合
トレンドラインとは、チャート上にラインを引いて、「上昇トレンド・下降トレンド・レンジ」を見極めるツールのことです。
FX会社のチャートには必ず付いている機能ですが、自動でトレンドラインを引いてくれるチャートは少なく、基本的に自分で引くことが必要となります。
そこで、初心者の方にも解りやすいように、トレンドラインの引き方について説明します。
ぜひ、参考にしてください。
トレンドラインを引くときのルール
- 上髭(うえひげ)を含め高値同士を結ぶ
- 下髭(したひげ)を含め安値同士を結ぶ
- ローソク足でも平均足でも使用可能
- 月足、週足、日足、1時間足、15分足など複数の時間足で引く
- 時間の経過とともに引き直す
トレンドラインを引けるようになるのは、慣れです。
すぐに引けるようになるので、失敗を恐れずにチャレンジしてみましょう。
以下に、よくあるパターンについて説明しますので、参考にしてください。
トレンドラインが平行の場合
上の画像はドル円15分足ですが、高値同士を結ぶラインがレジスタンスライン(抵抗線)、安値同士を結ぶラインがサポートライン(支持線)となります。
上下に引いたラインが平行であればあるほどそのラインの有効性が認められ、信用できるのです。
ただし、実際、上の画像のようにキレイに平行になることは少ないです。
エントリーとしては、右肩下がりなので下降トレンドであることがわかり、売り目線でエントリーします。
そして、緑の矢印の場所で下降トレンドのレジスタンスを上に抜け、トレンド転換してレンジか上昇トレンドに変わったため、ここで損切り・利確が必要です。
上に抜けた場所から買うこともできますが、上昇トレンドに転換していれば大きく勝てる反面、レンジに転換していた場合はその後また下降トレンドに転換する可能性もあるので注意が必要です。
トレンドラインが三角持ち合いの場合
上の画像は、三角持ち合いと呼ばれるトレンドラインの形で、高値同士を結んだラインと安値同士を結んだラインが三角形を作ります。
この形になると、最終的に抜けたトレンドラインの方向に大きく動くのでチャンスです。
上の画像の場合、ピンクの矢印の場所でサポートラインを下抜けているので、ここで売りエントリーが定石ですが、今回は「だまし」でした。
緑の矢印で損切って買い直さなければ、安値売りで含み損を抱えることになったでしょう。
基本的に、抜けた方についていけばいいのですが、FXではこのように「だまし」があるので注意が必要です。
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