FXの損切りの目安
FXでは逆指値(ストップロス)が重要であることはわかっても、FX初心者の場合、どこで損切ればいいか分からないですよね。
そこで、損切りの目安について説明いたします。
主に損切るポイントは次の2つです。
- レジスタンスライン(抵抗線)を超えた時、サポートライン(支持線)を割れた時
- 直近高値を超えた時、直近安値を割れた時
上記の状況になると、トレンドが変わるため損切らなければなりません。
なお、必ず抜けた方に大きく動き出すというわけではなく、ただ無駄に損切っただけになる可能性もありますが、トータルでは得するはずです。
少なくとも、高額な含み損を抱えて苦しむことはないでしょう。
したがって、下記の損切りの目安を参考にして必ず損切りしてください。
レジスタンスライン(抵抗線)、サポートライン(支持線)更新時の損切り目安
レジスタンスラインとは、ローソク足の高値を結んだ右肩下がりトレンドラインのことで、抵抗線とも呼ばれます。
上昇を抑えているラインなので、レジスタンスラインの下は下降トレンドですが、超えるとレンジか上昇トレンドに変わるため、戻り売りしている場合は超えた時点で損切りしなければなりません。
逆に、サポートラインとは、ローソク足の安値を結んだ右肩上がりのラインのことで、支持線とも呼ばれます。
このラインの上は買い支えられて上昇トレンドですが、割れるとレンジか下降トレンドに変わるため、押し目買いしている場合はサポートラインを完全に割れた時点で損切らなければなりません。
4時間足や日足など長時間のチャートであればあるほど、トレンドラインを超えたり、割れたりしたときの動きも大きくなるので注意が必要です。
ただし、「下降トレンド > レジスタンスラインを超える > レンジ >下降トレンド」というように、一時的なトレンド転換になることもあります。この場合は割り切ってください。
なお、損切りの目安ですが、勢いで少しオーバーランしてまた戻す可能性があるので、少し余裕を持ってストップを入れましょう。
ドル円はトレンドラインに沿って動きますが、ポンドやユーロは値動きが激しいので、トレンドラインを頻繁にオーバーランします。
直近高値を超えた時、直近安値を割れた時の損切り目安
「その日の高値・安値」「前日の高値・安値」「その週の高値・安値」「日足や週足などの直近高値・直近安値」など、高値と安値も重要な意味を持ちます。
それは、多くの人がその高値・安値の少し外側に逆指値(ストップロス)を設定しており、ヒットすると損切り注文で一気に動くからです。
したがって、高値・安値もしっかりチェックして把握しておきましょう。
ただし、スキャルピングで1分足チャートをメインで使っていると、頻繁に高値を超えたり、安値を割れたりしますし、普通に前日高値・安値も更新します。
高値・安値の更新時はその時の相場にも左右されるので、更新後すぐに損切ると無駄に損する可能性があることだけは理解しておいてください。
その中でも絶対に損切らなければならないのは、長期トレンドで上昇を抑えられているポイントを超えたり、下値を支えられているポイントを割れた時です。
上の画像はドル円の週足ですが、半年間に渡り頭を抑えられていた122円を超えたことで大きく上昇しました。
このように、長期トレンドの高値・安値を更新した時は、大きく動く可能性が高いので絶対に損切りましょう。
損切りの目安は、例えば、122円を背に逆張り売りでエントリーしたならば、122.05円に逆指値(ストップロス)を入れます。
ドル円の場合、スプレッドの分とさらに少し(5~10pips)余裕を持たせるのがベストです。
ポンドやユーロなど値動きが激しい通貨の場合は、ドル円よりも大きく動くので、もう少し余裕を持たせた方が良いでしょう。
少しでも損失を抑えようとギリギリに逆指値(ストップロス)を入れておくと、ストップだけ付けて反転されることがあるので気を付けてください。
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